婦人科系の疾患、特に子宮筋腫はできている場所によって手術を行うかどうかを決めます。金主ができているから妊娠は絶対不可能ということではありませんし、不妊の原因になっているというものでもありません。
できている場祖が問題で、筋層内や内膜下にできや筋腫が発達して大きくなってしまった場合は、不妊の原因になることもあります。
子宮筋腫が不妊症の原因となるかどうかについては議論の余地が多いところで、検査の結果他にこれといった原因がみあたらないのに、なお妊娠することができない女性が筋腫を持っている場合には、手術を試みるというのが現在の考え方のようです。
奨膜下筋腫といって、子宮の外側にこぶのようにできる筋腫は、子宮腔内に直接影響を与えないので、不妊と関係がないと考えられ、手術はしないで経過をみることになります。
しかし、たとえ奨膜下筋腫であっても、その筋腫が原因で子宮からの出血が多く、貧血を起こしたり金主が大きくなって、他の臓器を圧迫するような場合は、手術することになります。
子宮筋腫の手術の方法は、一般的に筋腫の大きさ、ある位置、悪性の腫瘍が心配されるとき、患者の年齢などによって3種類に分けられます。
1筋腫だけを摘出する手術
2筋肉を子宮の一部をきりとる手術
3子宮を全部摘出する手術
手術するというとその後、妊娠は望めないかもしれない、と思う人もいるかと重い案巣が、1や2の手術の場合は、妊娠出産の機能は失われないので、妊娠は可能です。
ただし、3の手術では妊娠は不可能になります。
ですから、これから妊娠をしようと思う人は、なるべく1か2の方法で手術するように医師としっかり相談することが重要になります。