復活はできたか

彼とのメールのやりとりが順調に毎日続いている。
と彼女から連絡を受けて、私はほほえましく、しばらく様子をみることにした。

ところが、また今夜相談に来たのである。

「もうだめ、あんな男とやっていけない」である。

ほんと、女性の心理は複雑に変化するのである。あれほど彼とヨリをもどしたいと切なる願っていた彼女の心が複雑に絡まってるのである。優柔不断ではなく女性特有の危機意識からであろう。

この状況で男の場合は、まずは解決策である。その方法も理論的に具体的に少しの勇気をもって問題に挑戦するのである。男の場合、悩みではなく、問題がこじれたと考えることが多い。

ところが、女性はその問題を悩みまで、進化させてしまうのだ!うまくいきそうになると、逆に気持ちが引いてしまうというか、心配へと取り越し苦労が増えてしまうのである。

彼女もそうだった。二人で相談して決めた決断が、もう心変わりしてる。

普通男の場合、いったん決断したものは達成するまで変更してはならない。そうしないと成功しないよと教えるのだが、女性の場合はもうひとつ何かが必要である。

それは現段階では何か分からない。とりあえず彼女の話をきいてみることにした。

原因は分かった。彼のメールで気に食わない部分があったとのこと。「おまえとはやっていけないかな?オレ自信ないんだ」と彼の本音が少し垣間見えた部分である。

「バカな男」と思ったが、まあしょうがない。あの年齢の男なら、ありがちな言葉だ。ようするにまだ、男として成長してないのである。自分に自信のある男なら、そんなメールはうたない。さりげなく生きていけるし、よけいな部分で女に心配かけないからだ。

彼女はそんな男を求めていた。自分に心配かけない男を。。

「う〜ん彼の性格、能力からして今は無理ですね。社会でもっと鍛えられて一人前の男に成長していかないと無理でしょう」基本的には彼はまだ、子供なのである。

好きな気持ちはどうしょうもない。けど先が心配。女性の悩みは男にしてみれば贅沢と思うときもある。別に彼女だけではなくて、けっこうそういう女性が多い。普段の相談でも、そういう心理に遭遇する。それでも、前に進んだり、後ろに引いたりしながら、気持ちが納得するまでやっていくしかない。

よく男の友人に「毎日女性の悩み聞いて、頭が変にならないか、おまえも大変だな」と言われることがある。女性のお客さんにも言われた事がある。「別に、おもしろいと答えている」事実おもしろいのである。人の心は宇宙である。単純な部分が多い男性の心理もおもしろいが、複雑な女性の心理もおもしろいのである。女性は不安の部分が少しでも残っているとダメなのである。

その不安の部分を消すのが私の仕事である。

また・・長い相談が始まった・・・

次回へ。

送信したメールの答え

メールは送信された。

彼を分析し、彼女の話もたくさん聞いて、それをもとに作ったメールだから確信はあった。だが、それと同時に不安もあった。果たして彼は返信してくれるのだろうか?と・・・

彼女の様子は、今までとはまるっきり違って落ち着きがない。そわそわと目線は携帯へ送っている。バックに閉まってる携帯を右手に持ったままだ。いつくるか、いつくるかと不安にさいなまされている。私の話も上の空でしか聞いていない。緊張がことばしる。彼女の気持ちは愛する彼に向かっている。

「30分待ってこなかったら、今日は○ちゃんもう帰りましょう。大丈夫、必ず、彼から返事くるから」というのがやっとである。私は心の中では「早く返事よこせ」と彼に訴えている。どうも私は相談者の味方になってしまう。そして同じ気持ちのにも・・

携帯にメールの着信音///〜〜。。「彼からだ」。。

やったー///と二人同時に奇声をあげる。1マイル先まで聞こえるくらい大きな声だ〜〜〜。
この占い館は黄色い歓声のウズに包まれる。閑静な住宅街の近所では、何事だと思ったに違いない。ヤッター、きゃあーきゃあー騒いでいるからだ。。(ご近所のみなさん、すみませ〜ん)

送信して彼からの返信は10分くらいだったが、1時間にも2時間にも感じた。

うれしそうに、彼女はそっとメールをみている。少しの沈黙がながれる。

彼からのメールの内容は、「ゴメン・オレも悪かった」という短い文章であった。おそらく仕事の合間にうったメールだろう。彼は今仕事中だから。

「お仕事、お疲れさん、頑張って」と返事かえしていいですか?と彼女は私に聞く。

もちろん、速攻で返事しなさい。である。

人間には以心伝心の心がある。相手が機嫌悪いときは、こちらも悪い気分になる。怒ってるときには同じく怒りたい気分になる。楽しいときには相手も楽しくなるのである。そしてけなげな心になると、相手も素直になるのである。それから、彼女は彼とその日何回かメールのやりとりをしたそうだ。私のメールにその報告があった。午前2時に・・・私はもう寝てた・・・