メールは送信された。
彼を分析し、彼女の話もたくさん聞いて、それをもとに作ったメールだから確信はあった。だが、それと同時に不安もあった。果たして彼は返信してくれるのだろうか?と・・・
彼女の様子は、今までとはまるっきり違って落ち着きがない。そわそわと目線は携帯へ送っている。バックに閉まってる携帯を右手に持ったままだ。いつくるか、いつくるかと不安にさいなまされている。私の話も上の空でしか聞いていない。緊張がことばしる。彼女の気持ちは愛する彼に向かっている。
「30分待ってこなかったら、今日は○ちゃんもう帰りましょう。大丈夫、必ず、彼から返事くるから」というのがやっとである。私は心の中では「早く返事よこせ」と彼に訴えている。どうも私は相談者の味方になってしまう。そして同じ気持ちのにも・・
携帯にメールの着信音///〜〜。。「彼からだ」。。
やったー///と二人同時に奇声をあげる。1マイル先まで聞こえるくらい大きな声だ〜〜〜。
この占い館は黄色い歓声のウズに包まれる。閑静な住宅街の近所では、何事だと思ったに違いない。ヤッター、きゃあーきゃあー騒いでいるからだ。。(ご近所のみなさん、すみませ〜ん)
送信して彼からの返信は10分くらいだったが、1時間にも2時間にも感じた。
うれしそうに、彼女はそっとメールをみている。少しの沈黙がながれる。
彼からのメールの内容は、「ゴメン・オレも悪かった」という短い文章であった。おそらく仕事の合間にうったメールだろう。彼は今仕事中だから。
「お仕事、お疲れさん、頑張って」と返事かえしていいですか?と彼女は私に聞く。
もちろん、速攻で返事しなさい。である。
人間には以心伝心の心がある。相手が機嫌悪いときは、こちらも悪い気分になる。怒ってるときには同じく怒りたい気分になる。楽しいときには相手も楽しくなるのである。そしてけなげな心になると、相手も素直になるのである。それから、彼女は彼とその日何回かメールのやりとりをしたそうだ。私のメールにその報告があった。午前2時に・・・私はもう寝てた・・・